曖昧

先週、次進むべき会社業務内容に相当する依頼が舞い込んできた。小手調べにはもってこいと言う事もあり、即座に依頼を引き受け次の日早速打ち合わせに向かった。相手の担当者とは別にその上長までもが同席と言う、なんとも大きな話になっていた。
で、提案してみた結果としては
「そんなに甘くない」と言う感じだった。
というよりも、「何がしたいのかさっぱり分からない客」と言う事がすぐに把握できた。
単に「ヒントを教えてくれ。」と言う感じ。
ヒントなら何処にでも転がっているさwっとは言わなかったけど、それに近いことを濁してしまった。

もうここまで行くと、単にコンサル的な提案となるのかな?という気持ちにシフトし、話のもってき方を変えてみた。そしたらさらに詳しい提案書やら工数やら出してくれと、前にのり出してきた。食いつきが良いというか、なんか安易な客だな。正直なんだかなぁ・・・と。帰宅の電車で営業とどうする?・・・ってシラケ顔。
これじゃうまくいきそうにないかも?って・・・効果見えなかった時の事も想定しておかねば・・・などとちょっと離して帰社した。

その客は、単に見積もり競合をたくさん出して、ある程度他社と比較選定が済んだら「はいさよなら」って言う感じも否めないなぁ。まぁそれでも営業活動の一環かな。って事で話はとりあえず進めるけど、具体案も示さぬ相手に何を提案したらいいのかと言うことで、何なら面白い(大げさな)提案してみようと・・・今の会社だったら収益につながらなくても提案案件数でも喜ぶ始末だし。ほんとにお粗末だな。

にしても、こういう場面でもこちらがどれだけ労力を費やし、人件費が発生しているか相手は把握していないよね。そもそもビジネスの発想や何処からが見積もりに入れたらいいのかって言う敷居がグレーだ。
不用意に見積りや請求書は発行できない。ビジネスと言うものはそれくらい慎重でもあって、なかなかもどかしいものだ。でも、精神カウンセラーなんかは相談するだけでも金取るし、調査の会社だってそうだな。


こちとら決まったビジネスじゃない曖昧な世界だから、無駄が多いのかもしれないな。コンサルって名目でもないからまた始末が悪い。
まぁそんな感じで、やばいくらいに忙しくなってきた2月。2月納品だけでも3個は抱えているだけに、引継ぎがあまり完璧でなく、さらに会社から何の手続きの話がない。同じチームの先輩にもどんどん仕事振って辞めさせねぇとか言われたし・・・もうイジメに近いな。あぁ本当に困った。





話は全く変わるけれど・・・
去年暮れに知人から借りた「妻はなぜ夫に満足しないのか」と言う本だが、(これについて感想を書いていなかったからあえてここで書くけど・・・)
いちおう最後までは読んだけど。
この内容を全てうのみにしてしまえば、いつか僕自信が破綻してしまうと感じたなぁ。ネガティブ論ばかりが書かれていて、それは紛れも無く何処の家庭にも存在するものとは認識すべきかもしれないが、ある程度のみ受け入れたとして・・・後は「改善すべき部分だけを自分のノートに書き残しておく」と言うところでとどめることにした。

この手の書を読むとすれば、ずいぶん前に買った
村上龍の「すべての男は消耗品である。」という本の方が受け入れやすい感じがする。
この年になってようやくこういった書の意味が分かってきた気がする。若人の自分に読ませたところで、「何をぬかしてやんだ!」という印象で終わってしまうところだったが、今はそうは思わない。年相応にしてようやくこの時期が来たというべきであろうか?・・・

まぁ夫婦と言うよりは女が持っている強さみたいなものと、男の情けなさみたいなもの?が綴られている。「村上龍ではなく、村上流 消耗品との向き合い方」みたいなエッセイ集だな、これは。

ちなみに「すべての男は消耗品である」はVol.8まで続いているというところがまたすごい。

これこそ村上氏の生き様が感じられるのかも?と今更感じる。
まぁあんまりエッセイは好きではないからあんまり手にしなかったんだけれど、読む暇があればまた続編でも読んでみようと思う。

イチ消耗品には必見かもねw